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気の向くままに、イメージのままに、曲を聴きながら、携帯で書いたりしたものとか。 玉砕は覚悟のうち。
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・地面に花が咲いた
(雨の日だけの花畑)

パラパラ、パラパラ。
化学繊維の布に跳ねる、雨粒の音。
時折―ボツッという音がするのは、大きな雨粒が当たっているからだろう。

イヤホンからは何の音もしない。運悪く、MP3プレーヤーの充電が切れてしまった。しかし、それでもイヤホンをつけたままにしているのは、まだ自分と世界を隔離してしまう癖が抜けていないからだろう。
ポロニアンモール駅に入り、傘を閉じる。びちゃびちゃと傘に残っていた水を少し振って地面に落とし、改札をくぐる。
ホームでぼーっとモノレールを待っていると、ふと、自分の名前が呼ばれた様な気がした。
気がした。というのはあまりちゃんと聞こえなかったからであるのだが、イヤホンを取って振り返るとやはり呼ばれたのだと理解した。

そこには、よく知ってる人―山岸風花が立っていて、
「あの、良かったら、一緒に帰りませんか?」
おずおずと聞いてきたので、頷くと、彼女は花が咲いたみたいな笑顔を浮かべた。

駅員の声がした後にホームに滑り込んできたモノレールに乗ってから、言葉を交すことがお互い上手くないので沈黙が破れずに窓を眺めていると、
「あれ、見てください。」
彼女が窓に指をくっつけながら指差した先は、ただの人混み。
言いたいことが分からず、首を傾げると、
「人の差している傘、ここから見ると地面に花が咲いたみたいに見えませんか?」
言われれば、確にそう見える。
赤、白、青……色とりどりの傘の色。それはまるで……
「花畑、みたいだね。」
発した言葉に嬉しそうに彼女は笑う。
「夏紀ちゃんも同じ事、言ってました。」
その時の事を思い出しているのか、彼女は楽しそうだ。
「夏紀ちゃんが"雨の日は好きじゃない"って言うので話したら、葉瀬君と全く同じ事を言ってました。」
さらに楽しそうに、いつもより沢山笑顔を浮かべている彼女に相槌を打ちながら、話す。
あまりにも楽しそうだから、それが伝染して自分も楽しくなる。
こんなに人と話すことなんてあまりなかったから、ここに来てからそういう機会が少しずつ増えてきた。

そんなこんなで寮のある駅に着いて、改札を抜ける。
傘を開いて外に出れば、また聞こえる雨音。
「僕らも、花だね。」
「そうですね。あ、そういえば葉瀬君、雨の日は好きですか?」
彼女はくすぐったそうに笑いながら、尋ねてきた。
その問いに頷いて肯定してから、
「雨の音も好きだけど、もっと好きになった。」
笑いかけて、二人で笑って、寮まで雨音を聞きながら歩いた。




友達から借りたP3P。
最初は主ゆかだったけど、なんだか主風もいいことに気が付いた。
マイナーもメジャーもおいしくいただけます(笑)
借してくれた友達にルーズリーフの方を読んでもらったら、お返事を書いてくれました。

書き上がった順番は、こっちが先だった。
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自己紹介:
楽な方向に流れやすい。
勉強は嫌い。
音楽を聴いてる事や寝てたりゲームしたりする事に幸せを感じている。

連載は挫折しやすい事を知り、短編をざかざかと書こうと決め、チマチマ更新予定。
リア友に教えちゃったから、あんまり変なのは載せないようにしてる。
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