気の向くままに、イメージのままに、曲を聴きながら、携帯で書いたりしたものとか。
玉砕は覚悟のうち。
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どこでもあって、どこでもない。
幾億の人間達の小さな世界が作り上げた大きな世界を包み込むように枝葉を広げた世界樹が存在する所。
その集合体に古い雰囲気の洋館が佇む世界が小さく一つ。
まるで中世の建物をそのまま移してきたような洋館に、庭園が広がる綺麗でのどかな空間。
そんな洋館のある部屋でシルクハットをやや目深に被った少年がピアノの前に座っていた。
指先が奏でる曲はどこか寂しい音を響かせ空気に溶ける。
「屡季。」
不意に彼を誰かが呼んだ。
屡季と呼ばれた少年がくるりと声のした方を向くと、青を基調とした服を身に纏った少女―蒼星石が立っていた。
「どうしたのですか?」
怪訝そうに屡季は聞く。
「君が何の為に戦っているのか聞きに来たんだ。」
姉妹同士が刃を交える『宿命』という名前の戦い、アリスゲーム。
屡季にアリスの資格は無い。けれども彼は戦っている。
蒼星石も何度か危ない所を助けてもらっていた。
そして、それ故に持つ疑問点。
「……失うのが、嫌だから。」
屡季はやや間を置いて問掛けに答えた。
「屡季は翠星石と同じ考えなのかい?」
「どうでしょうね。……唯、両手に抱えられるものは限られていて段々とその抱えているものを落としてしまいます。ボクはそれを全部抱えたままでいたいのかもしれません。」
屡季は苦笑いを溢したが帽子に隠れて目の表情まで窺い知ることはできなかった。
「そうやって抱えるから、自分のことを棚の上にあげてしまう。」
「では、逆も然りですね。」
屡季がそう返した。
「そうだね。」
蒼星石は微笑を溢す。
―僕もある意味同じなのかもしれない。
「でも、貴女のことは皆…主に翠星石が心配されてるみたいなので、無茶はしないほうがいいと思いますよ?」
「屡季が言うと説得力に欠けるね。」
「ボクは…いいんですよ。」
―何より大切なものを両手から落としてしまったのだから。
「さて、」
屡季は立ち上がった。
蒼星石は怪訝そうに屡季を見る。
「お茶にしましょうか。」
微笑を浮かべて彼が言った。
幾億の人間達の小さな世界が作り上げた大きな世界を包み込むように枝葉を広げた世界樹が存在する所。
その集合体に古い雰囲気の洋館が佇む世界が小さく一つ。
まるで中世の建物をそのまま移してきたような洋館に、庭園が広がる綺麗でのどかな空間。
そんな洋館のある部屋でシルクハットをやや目深に被った少年がピアノの前に座っていた。
指先が奏でる曲はどこか寂しい音を響かせ空気に溶ける。
「屡季。」
不意に彼を誰かが呼んだ。
屡季と呼ばれた少年がくるりと声のした方を向くと、青を基調とした服を身に纏った少女―蒼星石が立っていた。
「どうしたのですか?」
怪訝そうに屡季は聞く。
「君が何の為に戦っているのか聞きに来たんだ。」
姉妹同士が刃を交える『宿命』という名前の戦い、アリスゲーム。
屡季にアリスの資格は無い。けれども彼は戦っている。
蒼星石も何度か危ない所を助けてもらっていた。
そして、それ故に持つ疑問点。
「……失うのが、嫌だから。」
屡季はやや間を置いて問掛けに答えた。
「屡季は翠星石と同じ考えなのかい?」
「どうでしょうね。……唯、両手に抱えられるものは限られていて段々とその抱えているものを落としてしまいます。ボクはそれを全部抱えたままでいたいのかもしれません。」
屡季は苦笑いを溢したが帽子に隠れて目の表情まで窺い知ることはできなかった。
「そうやって抱えるから、自分のことを棚の上にあげてしまう。」
「では、逆も然りですね。」
屡季がそう返した。
「そうだね。」
蒼星石は微笑を溢す。
―僕もある意味同じなのかもしれない。
「でも、貴女のことは皆…主に翠星石が心配されてるみたいなので、無茶はしないほうがいいと思いますよ?」
「屡季が言うと説得力に欠けるね。」
「ボクは…いいんですよ。」
―何より大切なものを両手から落としてしまったのだから。
「さて、」
屡季は立ち上がった。
蒼星石は怪訝そうに屡季を見る。
「お茶にしましょうか。」
微笑を浮かべて彼が言った。
youtubeで『君は僕に似ている』と言う曲を使ったローゼンMAD見たら書けそうな気がして書いてみた。
屡季は、昔にローゼン2次で書いていたときの少年人形で主人公という話は少ししたかな。
彼は無茶しまくる子です。
彼が両腕からこぼしたのははもう一人の自分と大切なマスター。
と、だけ言っておきます。
屡季は、昔にローゼン2次で書いていたときの少年人形で主人公という話は少ししたかな。
彼は無茶しまくる子です。
彼が両腕からこぼしたのははもう一人の自分と大切なマスター。
と、だけ言っておきます。
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