気の向くままに、イメージのままに、曲を聴きながら、携帯で書いたりしたものとか。
玉砕は覚悟のうち。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
永遠ループの2週間。
繰り返し、動画を見ているような気分。
皆は憶えていない。
でも、憶えている。
手ですくった水は溢れるように、一部の記憶は何処か『デジャヴ』という程度には残っているらしい。
15531回、ほぼ同じことをぐるぐる、ぐるぐる。
***
とある夜の天体観測の後、
「来て」
長門有希は槻城暁を呼び止めて部屋に連れてきた。
「上がって」
訳もわからないまま、促されたまま、槻城は長門の部屋に上がった。
部屋の真ん中には季節にはあわないこたつが鎮座していたが、当たり前に電源は入っていない。
「飲んで」
声とともに差し出された夏の代表飲料、麦茶。
「いただきます」
とりあえず槻城はその麦茶を飲んだ。
わんこそばみたいに麦茶を飲むこと3杯。
「長門さん、要件は何ですか?」
槻城が本題を聞いた。
「このままだとあなたの精神が異常をきたし始める危険性が高い。」
答えるとすぐ、長門は手を前に出して小さく息を吸った。
「待って。」
槻城の制止によってその動作がピタリと止まる。
「いいんです、このままで。」
前に出した手は膝に落ちた。
「……何故?」
「それをしたら、きっと皆みたいに忘れてしまうのでしょう?……例え繰り返し同じ記憶でも自分にとってそれは"思い出"になるから。」
長門は少しだけ、首を傾げる。
「とは言ってもさすがに15532回目ですからね……。とりあえず、精神に異常が出ない程度に頑張ります。」
槻城は笑って言った。
しかし、なんとなく疲れたようなそんな笑い方。
「そう」
長門はもう口癖のようになっている言葉を呟く。
「長門さんは、平気ですか?」
「平気。……私の使命は観察だから。」
きっぱりと言い切ったが、その顔はいつもと何処か違って見えた気がした。
「さいですか。…てっきり飽きてしまったのかと。」
「何故?」
「時折、なんとなく退屈そうな顔とかしていましたよ?」
「……。」
長門は黙りこんだ。
どうやらそういう表情を出しているとは思わなかったらしい。
槻城はそんな長門にくすり、と笑う。
「終わりは、来てくれますかね……?」
「来る」
長門が独り言ともとれそうなそれに答える。
「じゃあ、その時は―」
窓の外で星が一つ煌めいた。
***
9月。
始業式が無事に終わった。
今日は始業式だからなのか、団活は無いと槻城は伝えられていた。
なんとなくつまらないと感じるのは、槻城も団活が楽しいと思っているからであろう。
やることも無いので、下校することにした槻城は下駄箱から靴を出して上履きと履き替える。
昇降口まで歩いた辺りで肘辺りを引っ張られる感触があった。
槻城が振り返ると、そこには長門が指先でちょこんと槻城の制服をつまんで立っていた。
「……カレー。」
最低限の音量で述語のない言葉。
あの時、槻城は長門に『何か奢る』と約束していた。
槻城は彼女への恩返しがそれしか思い付かなかったからではあるが。
「カレー、ですか?」
「そう」
何故カレーなのかは彼女にしかわからない。
槻城はとくに追求などはしない。
「じゃあ、材料を買いに行きましょう。何か入れたい具はありますか?」
「…あなたに任せる。」
「承知致しました。」
長い長い夏休みに何度も着ぐるみを着て風船を配ったスーパーへ、二人は歩き出す。
夜、槻城が作ったカレーは余ることなく空っぽになった。
繰り返し、動画を見ているような気分。
皆は憶えていない。
でも、憶えている。
手ですくった水は溢れるように、一部の記憶は何処か『デジャヴ』という程度には残っているらしい。
15531回、ほぼ同じことをぐるぐる、ぐるぐる。
***
とある夜の天体観測の後、
「来て」
長門有希は槻城暁を呼び止めて部屋に連れてきた。
「上がって」
訳もわからないまま、促されたまま、槻城は長門の部屋に上がった。
部屋の真ん中には季節にはあわないこたつが鎮座していたが、当たり前に電源は入っていない。
「飲んで」
声とともに差し出された夏の代表飲料、麦茶。
「いただきます」
とりあえず槻城はその麦茶を飲んだ。
わんこそばみたいに麦茶を飲むこと3杯。
「長門さん、要件は何ですか?」
槻城が本題を聞いた。
「このままだとあなたの精神が異常をきたし始める危険性が高い。」
答えるとすぐ、長門は手を前に出して小さく息を吸った。
「待って。」
槻城の制止によってその動作がピタリと止まる。
「いいんです、このままで。」
前に出した手は膝に落ちた。
「……何故?」
「それをしたら、きっと皆みたいに忘れてしまうのでしょう?……例え繰り返し同じ記憶でも自分にとってそれは"思い出"になるから。」
長門は少しだけ、首を傾げる。
「とは言ってもさすがに15532回目ですからね……。とりあえず、精神に異常が出ない程度に頑張ります。」
槻城は笑って言った。
しかし、なんとなく疲れたようなそんな笑い方。
「そう」
長門はもう口癖のようになっている言葉を呟く。
「長門さんは、平気ですか?」
「平気。……私の使命は観察だから。」
きっぱりと言い切ったが、その顔はいつもと何処か違って見えた気がした。
「さいですか。…てっきり飽きてしまったのかと。」
「何故?」
「時折、なんとなく退屈そうな顔とかしていましたよ?」
「……。」
長門は黙りこんだ。
どうやらそういう表情を出しているとは思わなかったらしい。
槻城はそんな長門にくすり、と笑う。
「終わりは、来てくれますかね……?」
「来る」
長門が独り言ともとれそうなそれに答える。
「じゃあ、その時は―」
窓の外で星が一つ煌めいた。
***
9月。
始業式が無事に終わった。
今日は始業式だからなのか、団活は無いと槻城は伝えられていた。
なんとなくつまらないと感じるのは、槻城も団活が楽しいと思っているからであろう。
やることも無いので、下校することにした槻城は下駄箱から靴を出して上履きと履き替える。
昇降口まで歩いた辺りで肘辺りを引っ張られる感触があった。
槻城が振り返ると、そこには長門が指先でちょこんと槻城の制服をつまんで立っていた。
「……カレー。」
最低限の音量で述語のない言葉。
あの時、槻城は長門に『何か奢る』と約束していた。
槻城は彼女への恩返しがそれしか思い付かなかったからではあるが。
「カレー、ですか?」
「そう」
何故カレーなのかは彼女にしかわからない。
槻城はとくに追求などはしない。
「じゃあ、材料を買いに行きましょう。何か入れたい具はありますか?」
「…あなたに任せる。」
「承知致しました。」
長い長い夏休みに何度も着ぐるみを着て風船を配ったスーパーへ、二人は歩き出す。
夜、槻城が作ったカレーは余ることなく空っぽになった。
再び、涼宮ハルヒの憂鬱。
今日。
今。
アニメ第二期(一部一期含む)を見終えた。
あのカーディガンは長門のだと信じる。
この小説は、エンドレスエイトを見てるときに思いついたのですが、あんまり上手く表現できずにずるずるここまで引っ張ってしまった。
カレー好きは公式ですか?
ここで一つ。
槻城暁の性別は未だに決まってない。
ついでに蛇足な補足ですが『さいですか』はたぶん『そうですか』とかそんなとこで解釈してください。
早く小説とか漫画とか買って、消失のDVD決まったら予約して買おう。
ゲームは・・・まだ保留。
そして今日の夕ご飯はカレーうどんなんだ。
ガチで。
今日。
今。
アニメ第二期(一部一期含む)を見終えた。
あのカーディガンは長門のだと信じる。
この小説は、エンドレスエイトを見てるときに思いついたのですが、あんまり上手く表現できずにずるずるここまで引っ張ってしまった。
カレー好きは公式ですか?
ここで一つ。
槻城暁の性別は未だに決まってない。
ついでに蛇足な補足ですが『さいですか』はたぶん『そうですか』とかそんなとこで解釈してください。
早く小説とか漫画とか買って、消失のDVD決まったら予約して買おう。
ゲームは・・・まだ保留。
そして今日の夕ご飯はカレーうどんなんだ。
ガチで。
PR
この記事にコメントする