気の向くままに、イメージのままに、曲を聴きながら、携帯で書いたりしたものとか。
玉砕は覚悟のうち。
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本当は嘘でした。なんて、ドラマにありがちなハッピーエンドを望む。
嘘が本当だったらいいな。と思う。
もっと早くに気がついていればよかった。
本当は、そうなるように頑張ればいいのだけれども。
今となってはもう遅い。
私にはそれはできない。
僕にできることなんて、両の手に収まってしまう。
昔なら、できたかもしれない。
今更思っても仕方がない。
否、できなかったかもしれない。
それでも、前を向いてさえいれば。
たぶん、今よりはましだったと思うの。
やろうとしなかったことを後悔。
こんなに拘束されてしまうとは思わなかった。
雁字搦めに管が巻き付いて、動けない。
こんなに後ろを振り返ることもなかったはず。
顔を背けてしまうことも無かったはず。
ねぇ。どうしたらいい?
言葉が紡げない。
どうにもならないのに、私は白い天井に問いかけた。
今、足らないものを、僕は黒い床に問いかけた。
答えはもちろんない。
音は部屋の外。
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部屋に前使ってたパソコンがきた。
机の大掃除が遂げられたw
電波は弱いらしい。
親に成績下がったら没収といわれたので、ちょっと危機感。
机の大掃除が遂げられたw
電波は弱いらしい。
親に成績下がったら没収といわれたので、ちょっと危機感。
剣が煌めき、
交わる刃、
弾ける閃光。
一陣の旋風、
幻想的に舞う。
二人は一進一退の攻防を繰り広げ、相対し。
光と影。
現と夢の交差するセカイの中。
現実か、虚実か、
どちらが真実だったのだろうか。
ココロを失った者、
(守る為に)
器を捨てた者、
(それ故に)
鏡に背中会わせ。
(近くて遠く)
向かい合うその時は、
(約束は)
刃を交える瞬間。
(一つに還る為に)
限りある時間の中。
勝敗が決まるまで、
薇が切れるまで、
踊るのは宿命という名前の哀歌(エレジー)。
黒銀の翼剣
『一番目の黒薔薇』
黄金の提琴
『二番目の黄薔薇』
翡翠の如露
『三番目の緑薔薇』
蒼海の剪刀
『四番目の青薔薇』
紅江の花弁
『五番目の赤薔薇』
雛鳥の苺蔓
『六番目の桃薔薇』
空白の結晶
『七番目の白薔薇』
紫紺の水晶
『偽装した紫薔薇』
舞台に揃った憐れなマリオネット達はどんな終止符(ピリオド)を打ち、
最期に鎮魂歌(レクイエム)を奏でるのは、一体誰であろうか。
交わる刃、
弾ける閃光。
一陣の旋風、
幻想的に舞う。
二人は一進一退の攻防を繰り広げ、相対し。
光と影。
現と夢の交差するセカイの中。
現実か、虚実か、
どちらが真実だったのだろうか。
ココロを失った者、
(守る為に)
器を捨てた者、
(それ故に)
鏡に背中会わせ。
(近くて遠く)
向かい合うその時は、
(約束は)
刃を交える瞬間。
(一つに還る為に)
限りある時間の中。
勝敗が決まるまで、
薇が切れるまで、
踊るのは宿命という名前の哀歌(エレジー)。
黒銀の翼剣
『一番目の黒薔薇』
黄金の提琴
『二番目の黄薔薇』
翡翠の如露
『三番目の緑薔薇』
蒼海の剪刀
『四番目の青薔薇』
紅江の花弁
『五番目の赤薔薇』
雛鳥の苺蔓
『六番目の桃薔薇』
空白の結晶
『七番目の白薔薇』
紫紺の水晶
『偽装した紫薔薇』
舞台に揃った憐れなマリオネット達はどんな終止符(ピリオド)を打ち、
最期に鎮魂歌(レクイエム)を奏でるのは、一体誰であろうか。
その日は特に寒く、三時間目頃から雪が降り始め、放課後になるとそこそこ降り積もっていた。
HRが終わり、早々に電気ストーブがフル稼働して暖かいであろう部室に急いだ。
ついでに朝比奈さんのお茶があると尚嬉しい。
部室のドアを開いたら、淡い彼の期待は見事こっぱみじんに打ち砕かれた。
誰もいない。
いや、鞄が一つ置いてあるので来ていない訳じゃない。
だが、暖房は悲しくも休憩をとっていた。
キョンは休憩中の電気ストーブに仕事を与える。
ふと覗いた窓の外に、小さく動く人影を見つけた。
「……長門?」
真相を確かめるべく、コートをはおってまた寒い廊下に踏み出す。
校舎と部活棟を繋ぐ通路は外だ。
長門がずっと外に居たのなら、来たときに何故気が付かなかったのだろう。
答えはすぐに見付かった。
上からなら一瞬で見付ける事が出来たが、いざ地表に立つといろいろな障害物で姿が確認できなかった。
「長門。」
雪をざくざく上履きで踏みながら、キョンは声をかけた。
「…何」
返ってきた、抑揚のない声。
「そりゃこっちのセリフだ。お前こそ何してるんだ?」
聞くと長門は少し遠くを指差した。
そこには少し見えにくかったがそこそこな大きさの雪玉がいた。
そして、彼女の足元にはサッカーボールくらいの雪玉もいる。
「雪だるま……作ってるのか?」
キョンが聞くと彼女はコクン、と小さく頷く。
それからまた、作業再開という感じで長門は雪玉を転がし始めた。
遠くの雪玉より一回り小さいくらいになったとき、
「長門」
キョンはもう一度声をかけた。
振り返った彼女の横まで彼は歩いてゆく。
「大分重いだろうし、転がすの疲れただろ?乗せるのはかわるぞ。」
その申し出に長門は頷いて答えた。
キョンがゆっくりと、慎重に一回り小さい雪玉を一回り大きい雪玉に乗せて、長門作の雪だるまが完成した。
長門は雪だるまをじっと見ている。
「顔とか、作るか?」
「……作る。」
そう言ってキョンと長門は校舎に歩き出した。
***
「遅いっ!」
二人とも雪だるまの顔制作に時間を費やしてしまったので、目の前の団長様はご機嫌が傾斜20度くらいに傾いてらっしゃった。
「すまん、ハルヒ。」
長門の分もキョンが謝った。
「まぁ、いいわ。今日は雪合戦よっ!!やっぱりこれよね。」
目をキラキラ輝かせてハルヒが叫び、ズンズンと歩いていく。
着いた所は先ほどまで長門とキョンが雪だるまを制作していた場所。
「あら?」
鋭い団長様はすぐにそれに気が付いた。
「可愛いですー」
朝比奈さんが呟く。
「キョン、あんた、これ作ってたの?」
怪訝な顔でハルヒが聞いた。
「あなたもこういうことをするんですねぇ。」
便乗したように、古泉が言う。
―お前には言われたくねぇ。
キョンが長門の方をちらりと向くと、長門はじーっとキョンを見ていた。
「あー、これはだな。長門が作ったんだ。」
「有希が?」
ハルヒが長門の方を見る
と彼女は頷いた。
「俺は雪玉乗せるのと顔とか作るの手伝っただけだ。」
「ふーん……。まぁ、せっかく有希が作ったんだし、ぶつけたら悪いから校庭でやりましょ。」
やっぱり雪合戦はやるらしい。
校庭には無数の雪玉と雪で制服が濡れたSOS団に一人勝ちを成し遂げた団長様がご機嫌顔で立っていた。
HRが終わり、早々に電気ストーブがフル稼働して暖かいであろう部室に急いだ。
ついでに朝比奈さんのお茶があると尚嬉しい。
部室のドアを開いたら、淡い彼の期待は見事こっぱみじんに打ち砕かれた。
誰もいない。
いや、鞄が一つ置いてあるので来ていない訳じゃない。
だが、暖房は悲しくも休憩をとっていた。
キョンは休憩中の電気ストーブに仕事を与える。
ふと覗いた窓の外に、小さく動く人影を見つけた。
「……長門?」
真相を確かめるべく、コートをはおってまた寒い廊下に踏み出す。
校舎と部活棟を繋ぐ通路は外だ。
長門がずっと外に居たのなら、来たときに何故気が付かなかったのだろう。
答えはすぐに見付かった。
上からなら一瞬で見付ける事が出来たが、いざ地表に立つといろいろな障害物で姿が確認できなかった。
「長門。」
雪をざくざく上履きで踏みながら、キョンは声をかけた。
「…何」
返ってきた、抑揚のない声。
「そりゃこっちのセリフだ。お前こそ何してるんだ?」
聞くと長門は少し遠くを指差した。
そこには少し見えにくかったがそこそこな大きさの雪玉がいた。
そして、彼女の足元にはサッカーボールくらいの雪玉もいる。
「雪だるま……作ってるのか?」
キョンが聞くと彼女はコクン、と小さく頷く。
それからまた、作業再開という感じで長門は雪玉を転がし始めた。
遠くの雪玉より一回り小さいくらいになったとき、
「長門」
キョンはもう一度声をかけた。
振り返った彼女の横まで彼は歩いてゆく。
「大分重いだろうし、転がすの疲れただろ?乗せるのはかわるぞ。」
その申し出に長門は頷いて答えた。
キョンがゆっくりと、慎重に一回り小さい雪玉を一回り大きい雪玉に乗せて、長門作の雪だるまが完成した。
長門は雪だるまをじっと見ている。
「顔とか、作るか?」
「……作る。」
そう言ってキョンと長門は校舎に歩き出した。
***
「遅いっ!」
二人とも雪だるまの顔制作に時間を費やしてしまったので、目の前の団長様はご機嫌が傾斜20度くらいに傾いてらっしゃった。
「すまん、ハルヒ。」
長門の分もキョンが謝った。
「まぁ、いいわ。今日は雪合戦よっ!!やっぱりこれよね。」
目をキラキラ輝かせてハルヒが叫び、ズンズンと歩いていく。
着いた所は先ほどまで長門とキョンが雪だるまを制作していた場所。
「あら?」
鋭い団長様はすぐにそれに気が付いた。
「可愛いですー」
朝比奈さんが呟く。
「キョン、あんた、これ作ってたの?」
怪訝な顔でハルヒが聞いた。
「あなたもこういうことをするんですねぇ。」
便乗したように、古泉が言う。
―お前には言われたくねぇ。
キョンが長門の方をちらりと向くと、長門はじーっとキョンを見ていた。
「あー、これはだな。長門が作ったんだ。」
「有希が?」
ハルヒが長門の方を見る
と彼女は頷いた。
「俺は雪玉乗せるのと顔とか作るの手伝っただけだ。」
「ふーん……。まぁ、せっかく有希が作ったんだし、ぶつけたら悪いから校庭でやりましょ。」
やっぱり雪合戦はやるらしい。
校庭には無数の雪玉と雪で制服が濡れたSOS団に一人勝ちを成し遂げた団長様がご機嫌顔で立っていた。
永遠ループの2週間。
繰り返し、動画を見ているような気分。
皆は憶えていない。
でも、憶えている。
手ですくった水は溢れるように、一部の記憶は何処か『デジャヴ』という程度には残っているらしい。
15531回、ほぼ同じことをぐるぐる、ぐるぐる。
***
とある夜の天体観測の後、
「来て」
長門有希は槻城暁を呼び止めて部屋に連れてきた。
「上がって」
訳もわからないまま、促されたまま、槻城は長門の部屋に上がった。
部屋の真ん中には季節にはあわないこたつが鎮座していたが、当たり前に電源は入っていない。
「飲んで」
声とともに差し出された夏の代表飲料、麦茶。
「いただきます」
とりあえず槻城はその麦茶を飲んだ。
わんこそばみたいに麦茶を飲むこと3杯。
「長門さん、要件は何ですか?」
槻城が本題を聞いた。
「このままだとあなたの精神が異常をきたし始める危険性が高い。」
答えるとすぐ、長門は手を前に出して小さく息を吸った。
「待って。」
槻城の制止によってその動作がピタリと止まる。
「いいんです、このままで。」
前に出した手は膝に落ちた。
「……何故?」
「それをしたら、きっと皆みたいに忘れてしまうのでしょう?……例え繰り返し同じ記憶でも自分にとってそれは"思い出"になるから。」
長門は少しだけ、首を傾げる。
「とは言ってもさすがに15532回目ですからね……。とりあえず、精神に異常が出ない程度に頑張ります。」
槻城は笑って言った。
しかし、なんとなく疲れたようなそんな笑い方。
「そう」
長門はもう口癖のようになっている言葉を呟く。
「長門さんは、平気ですか?」
「平気。……私の使命は観察だから。」
きっぱりと言い切ったが、その顔はいつもと何処か違って見えた気がした。
「さいですか。…てっきり飽きてしまったのかと。」
「何故?」
「時折、なんとなく退屈そうな顔とかしていましたよ?」
「……。」
長門は黙りこんだ。
どうやらそういう表情を出しているとは思わなかったらしい。
槻城はそんな長門にくすり、と笑う。
「終わりは、来てくれますかね……?」
「来る」
長門が独り言ともとれそうなそれに答える。
「じゃあ、その時は―」
窓の外で星が一つ煌めいた。
***
9月。
始業式が無事に終わった。
今日は始業式だからなのか、団活は無いと槻城は伝えられていた。
なんとなくつまらないと感じるのは、槻城も団活が楽しいと思っているからであろう。
やることも無いので、下校することにした槻城は下駄箱から靴を出して上履きと履き替える。
昇降口まで歩いた辺りで肘辺りを引っ張られる感触があった。
槻城が振り返ると、そこには長門が指先でちょこんと槻城の制服をつまんで立っていた。
「……カレー。」
最低限の音量で述語のない言葉。
あの時、槻城は長門に『何か奢る』と約束していた。
槻城は彼女への恩返しがそれしか思い付かなかったからではあるが。
「カレー、ですか?」
「そう」
何故カレーなのかは彼女にしかわからない。
槻城はとくに追求などはしない。
「じゃあ、材料を買いに行きましょう。何か入れたい具はありますか?」
「…あなたに任せる。」
「承知致しました。」
長い長い夏休みに何度も着ぐるみを着て風船を配ったスーパーへ、二人は歩き出す。
夜、槻城が作ったカレーは余ることなく空っぽになった。
繰り返し、動画を見ているような気分。
皆は憶えていない。
でも、憶えている。
手ですくった水は溢れるように、一部の記憶は何処か『デジャヴ』という程度には残っているらしい。
15531回、ほぼ同じことをぐるぐる、ぐるぐる。
***
とある夜の天体観測の後、
「来て」
長門有希は槻城暁を呼び止めて部屋に連れてきた。
「上がって」
訳もわからないまま、促されたまま、槻城は長門の部屋に上がった。
部屋の真ん中には季節にはあわないこたつが鎮座していたが、当たり前に電源は入っていない。
「飲んで」
声とともに差し出された夏の代表飲料、麦茶。
「いただきます」
とりあえず槻城はその麦茶を飲んだ。
わんこそばみたいに麦茶を飲むこと3杯。
「長門さん、要件は何ですか?」
槻城が本題を聞いた。
「このままだとあなたの精神が異常をきたし始める危険性が高い。」
答えるとすぐ、長門は手を前に出して小さく息を吸った。
「待って。」
槻城の制止によってその動作がピタリと止まる。
「いいんです、このままで。」
前に出した手は膝に落ちた。
「……何故?」
「それをしたら、きっと皆みたいに忘れてしまうのでしょう?……例え繰り返し同じ記憶でも自分にとってそれは"思い出"になるから。」
長門は少しだけ、首を傾げる。
「とは言ってもさすがに15532回目ですからね……。とりあえず、精神に異常が出ない程度に頑張ります。」
槻城は笑って言った。
しかし、なんとなく疲れたようなそんな笑い方。
「そう」
長門はもう口癖のようになっている言葉を呟く。
「長門さんは、平気ですか?」
「平気。……私の使命は観察だから。」
きっぱりと言い切ったが、その顔はいつもと何処か違って見えた気がした。
「さいですか。…てっきり飽きてしまったのかと。」
「何故?」
「時折、なんとなく退屈そうな顔とかしていましたよ?」
「……。」
長門は黙りこんだ。
どうやらそういう表情を出しているとは思わなかったらしい。
槻城はそんな長門にくすり、と笑う。
「終わりは、来てくれますかね……?」
「来る」
長門が独り言ともとれそうなそれに答える。
「じゃあ、その時は―」
窓の外で星が一つ煌めいた。
***
9月。
始業式が無事に終わった。
今日は始業式だからなのか、団活は無いと槻城は伝えられていた。
なんとなくつまらないと感じるのは、槻城も団活が楽しいと思っているからであろう。
やることも無いので、下校することにした槻城は下駄箱から靴を出して上履きと履き替える。
昇降口まで歩いた辺りで肘辺りを引っ張られる感触があった。
槻城が振り返ると、そこには長門が指先でちょこんと槻城の制服をつまんで立っていた。
「……カレー。」
最低限の音量で述語のない言葉。
あの時、槻城は長門に『何か奢る』と約束していた。
槻城は彼女への恩返しがそれしか思い付かなかったからではあるが。
「カレー、ですか?」
「そう」
何故カレーなのかは彼女にしかわからない。
槻城はとくに追求などはしない。
「じゃあ、材料を買いに行きましょう。何か入れたい具はありますか?」
「…あなたに任せる。」
「承知致しました。」
長い長い夏休みに何度も着ぐるみを着て風船を配ったスーパーへ、二人は歩き出す。
夜、槻城が作ったカレーは余ることなく空っぽになった。