気の向くままに、イメージのままに、曲を聴きながら、携帯で書いたりしたものとか。
玉砕は覚悟のうち。
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実に。
二度見たりはしなかったが。
カウンターが、120超えてた。
多少・・・何割かは自分が確認見に来て回してるのだが。
あとはリア友くらいしか教えていない。
・・・ただの駄文まき散らしブログなのに、良かったのかな。
まぁ、回ったものは回ったんだからいいか。
とりあえず、
こんなブログをこれからもよろしくおねがいしまーす。
てなわけで、あでゅーノシ
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青年はその少女に出会った。
それは、蒸し暑い6月で雨が降り頻る日だった。
異世界人である彼は地球においての常識を知らなかので、中央図書館に足を運んだ。
適当に本を読みあさっていると、とある少女が視界の端に入った。
どうやら、読みたい本に手が届かない様子。
読んでいた本を元の場所に戻してから青年は少女に歩み寄る。
「これ、ですか?」
青年が指差した本であっているらしく、少女はコクンと頷いた。
少女よりも少しばかり身長の高い彼は少女の頷いた本を取り、それを少女に手渡した。
「……ありがとう」
少女は抑揚の無い声で青年にお礼を言い、その場である程度の速度で読み始める。
「北高?」
「そう」
「僕も来週から行くんです、そこに。」
本の活字に目を落とす少女と会話をする。
「……異世界人も涼宮ハルヒに興味を抱いている?」
いきなり、少女は青年を覗きこんだ。
「興味、ですか…とりあえずそうみたいですよ。」
「そう」
「はい」
再び少女の視線は活字に戻る。
「…来週、学校で。」
これ以上彼女の読書の邪魔をしてもいけないので、青年は少女の隣を離れた。
それは、蒸し暑い6月で雨が降り頻る日だった。
異世界人である彼は地球においての常識を知らなかので、中央図書館に足を運んだ。
適当に本を読みあさっていると、とある少女が視界の端に入った。
どうやら、読みたい本に手が届かない様子。
読んでいた本を元の場所に戻してから青年は少女に歩み寄る。
「これ、ですか?」
青年が指差した本であっているらしく、少女はコクンと頷いた。
少女よりも少しばかり身長の高い彼は少女の頷いた本を取り、それを少女に手渡した。
「……ありがとう」
少女は抑揚の無い声で青年にお礼を言い、その場である程度の速度で読み始める。
「北高?」
「そう」
「僕も来週から行くんです、そこに。」
本の活字に目を落とす少女と会話をする。
「……異世界人も涼宮ハルヒに興味を抱いている?」
いきなり、少女は青年を覗きこんだ。
「興味、ですか…とりあえずそうみたいですよ。」
「そう」
「はい」
再び少女の視線は活字に戻る。
「…来週、学校で。」
これ以上彼女の読書の邪魔をしてもいけないので、青年は少女の隣を離れた。
長門有希のキャラソン「雪、無音、窓辺にて」からなんだかとてつもない勢いで涼宮ハルヒの憂鬱がみたくなったから見始めているくれはです、こんにちは。
時系列バラバラだから見るのが大変です・・・・。
うっかりタイトルが古典なかんじになってしまったのはそのせいだと信じる。
朝起きたら身体の節々が痛くてもう一度寝たら2時3分に起きました。
疲れてたのか?
時系列バラバラだから見るのが大変です・・・・。
うっかりタイトルが古典なかんじになってしまったのはそのせいだと信じる。
朝起きたら身体の節々が痛くてもう一度寝たら2時3分に起きました。
疲れてたのか?
自分とは、何なのだろう。
何時、何処で、何故。
この運命を与えられたのか。
違う色をたたえた目だけが知る、束縛された魂の連鎖。
***
まだ小さかった少女にふりかかったのは、おかしな終焉をとげた記憶の破片。
一人、
最後の巫女が残した恋心が縄を切った。
三人が無惨に消えて、一人は自分を選んで、一人は門の外。
黄泉は再び零に還る。
二人、
双人(ふたり)が一つになるはずだった。
捕まったことによって、全ては壊れて消え去り、紅い蝶は誘う。
二人が脆く消え、二人(四人)は儀式を行った。
三人、
純粋な気持ちは鏡を割ってもなお、立ちきれぬ。
一つの過ちにそこは永久の眠りと化した。
体に刺青(傷)を負いながら、大切な人を呼ぶその聲は屋敷の奥へ。
此岸で彼岸を見送る四人の心に残るココロ(思い出)
少女の片目に宿る意識が彼女に見せた現実。
見えないけど、見える。
いないけど、いる。
わからないけど、わかる。
知らないけど、知っている。
それは少女の目を喰らい、その目へ力を与える。故に少女は心という情(こころ)を閉ざした。
傷付けたくなかったから。
やがて消えてゆく感覚、溶けてゆく記憶。
灯台に咲いてゆく月蝕は笑いかけ、仮面は己を隠して流れてゆく。
少女は束縛された四人、
長い記憶と意識の形。
異なる片目は終わらない呪いと力の表れ。
狐面の向こうの顔は、窺えず。
あの日―
まさか、あんな日になってしまうなんて思わなかった。
***
当時、まだ刑事だった霧島長四郎は朧月館の中庭にいた。
朧月神楽の事件以来、すっかり島には観光客はなくなった。
それとどこか、島に活気が無いのはそのせいだろうか。
ぼんやりと、長四郎は考えに耽っていた。
すると、視界に小さな人影が入った。
見ると何やら数本の花を手に歩いてゆき、中庭の隅に生えている木の根本でしゃがみ、動かなくなる。
「どうしたんだ?」
長四郎が歩みよって話しかけると、あからさまに驚いたらしく、ころんだ。
流歌たちと同じくらいで眼帯をして、少し中性的な子供だった。
「す、すまない。」
長四郎が慌てて謝ると、子供はぶんぶんと首を横に振った。
「大丈夫です。」
そう言うと、付いた土をぱたぱたと払う。
「これは…何のお墓かな?」
長四郎の目に改めて写った、墓標であろう木片が刺さり少しだけ他より土が盛り上がった墓。
「カナリアです。…以前、友達が飼っていた子なんです。」
「そのお友達はどうしたんだい?」
「本土に、渡りました。」
子供が少し悲しそうに言い、
「だから、代わりです。」
と続けた。
「そうか。」
長四郎は子供に笑いかけて頭を撫でてやった。
子供は嬉しそうに、でも少しだけ不器用に笑った。
その時だった。
「わぁぁ!!無苦の日だっ、あいつが来る!!」
「逃げろっ!!咲きたくないっ…咲きたくないぃぃっ…」
中庭にいた人が叫びながら大急ぎで逃げてゆく。
「何だ?」
長四郎が声のした方を見ると、地下に続く階段から、誰かがゆっくりと上がってくる。
「きゃぁぁぁ!!」
叫んだ女性は顔を押さえながら倒れた。
一瞬、顔が崩れたように見えた。
「おじさん、走って!」
子供が長四郎の手をつかんで引っ張る。
言われた通りに長四郎は走り始めた。
後ろをちらりと振り返ると顔が靄がかったように崩れた女性がゆっくり歩いているのが見えた。
無我夢中で走る中、気が付いた事があった。
逃げている、方向。
子供は逃げる人間達とは反対方向に走っている。
そしてたどり着いたのは、観光客のめっきり減ってしまった船の停泊所。
待合室で長四郎は腰を下ろした。
全力疾走で体が酸素を求めている。
「はぁ……はぁ……」
子供も同じだった。
「…島民と、逃げる方向が違ったな。」
息の整ったところで、長四郎が言った。
「たぶん、あっちは海岸です……もしくは、昔逃げ込んだ人が助かった場所に向かったのかと。」
「昔…?」
子供の言った言葉に長四郎は引っ掛かった。
「昔も、無苦の日(この日)があったらしいです。……その時は洞窟の入りくんだところに逃げて生き延びた人がいたみたいです。」
子供はやけに大人びた言葉遣いで説明した。
「じゃあ……」
「もしかしたら、助からないかもしれない……。」
子供が呟いた。
「あの地下から上がってきた女性は誰か知っているか?」
長四郎は気になっていたことを聞いた。
この子供は、それすらも知っているだろうと長四郎の何かが告げていたから。
「……灰原朔夜さんです。」
子供は悲しそうに、その答えを述べた。
―灰原。
その単語を聞いた瞬間、長四郎は灰原耀のさまざまな犯罪の意味がわかった気がした。
たぶん、それが正解なのだ。
話をしていたら、待合室の壁に付いていた鏡に、あの女性が写る。
「っ!」
子供はどこから出したのか、狐の面を強制的に長四郎に付けた。
「な…!?」
一気に狭くなる視界。
「走ってください、早く!」
立ち上がって、引っ張られるままに長四郎は再び走り出す。
朔夜という女性は歩いているのに追い付かれてしまいそうな感じを受けた。
船の警笛が鳴る。
出港の合図だ。
子供は離れ始めた船と島を繋ぐ橋まで走ると、子供は思いきり長四郎に突っ込んで体で突き飛ばした。
勢いで長四郎は船の甲板に叩き付けられる。
「っ……おい!」
一瞬息が詰まり、むせてから長四郎は狐の面を外して叫んだ。
子供はやはり不器用に、さらに悲しそうな笑みを浮かべて手を振った。
眼帯をしていた筈の片目は違う色をたたえていた。
長四郎が自分の指先を見ると、その子供の眼帯が絡まっている。
どうやら、突き飛ばされたときに引っ掛かって取れてしまったらしい。
朔夜が子供の近くまで来て、子供は長四郎からその人に向き直り………、
その場に倒れた。
朔夜は船を見たが島からは出られないのか、方向を変えて歩き出す。
***
船はどんどん島から離れてゆく。
あの子供は俺を助けてくれた。
万が一、"咲かない"ように面まで付けて。
長四郎は思い出したことがあった。
流歌の母親、小夜歌が言った言葉。
『あの子を連れて行けたらよかった』
長四郎がそれは誰か?と尋ねたら、小夜歌は『狐の面を持った眼帯の子』だと言っていた。
まさか……
結局、灰原は見付けられなかった。しかし、きっと島にいた。
この勘は間違いじゃない。
この島はどうなってしまうのだろう。
咲いた島民達はどうなるのだろう。
長四郎は狐の面を片手に持ったまま水平線に沈んでゆく島にそんな疑問を抱えていた。
***
「、ということがあったんだ。」
長四郎は長い長い話を終えた。
「そうだったんですか…」
長四郎の傍らでずっとそれを聞いていた女性が呟く。
目線の先には狐の面がかけられていた。
「あき、どう思う?」
「?」
怪訝な顔で彼女は長四郎の言葉を待つ。
「どうして…あの子は俺を助けたんだろうな?」
普通、パニックに陥れば人間というものは自分の事しか考えられなくなる。
「わかりません。………けど、」
あきは言葉を切った。
「?」
「けど、あたしは長さんを助けてくれたその子に感謝してます。」
その言葉に、長四郎はふ、と笑いを溢した。
「同じだな。」
俺も、感謝している。
まさか、あんな日になってしまうなんて思わなかった。
***
当時、まだ刑事だった霧島長四郎は朧月館の中庭にいた。
朧月神楽の事件以来、すっかり島には観光客はなくなった。
それとどこか、島に活気が無いのはそのせいだろうか。
ぼんやりと、長四郎は考えに耽っていた。
すると、視界に小さな人影が入った。
見ると何やら数本の花を手に歩いてゆき、中庭の隅に生えている木の根本でしゃがみ、動かなくなる。
「どうしたんだ?」
長四郎が歩みよって話しかけると、あからさまに驚いたらしく、ころんだ。
流歌たちと同じくらいで眼帯をして、少し中性的な子供だった。
「す、すまない。」
長四郎が慌てて謝ると、子供はぶんぶんと首を横に振った。
「大丈夫です。」
そう言うと、付いた土をぱたぱたと払う。
「これは…何のお墓かな?」
長四郎の目に改めて写った、墓標であろう木片が刺さり少しだけ他より土が盛り上がった墓。
「カナリアです。…以前、友達が飼っていた子なんです。」
「そのお友達はどうしたんだい?」
「本土に、渡りました。」
子供が少し悲しそうに言い、
「だから、代わりです。」
と続けた。
「そうか。」
長四郎は子供に笑いかけて頭を撫でてやった。
子供は嬉しそうに、でも少しだけ不器用に笑った。
その時だった。
「わぁぁ!!無苦の日だっ、あいつが来る!!」
「逃げろっ!!咲きたくないっ…咲きたくないぃぃっ…」
中庭にいた人が叫びながら大急ぎで逃げてゆく。
「何だ?」
長四郎が声のした方を見ると、地下に続く階段から、誰かがゆっくりと上がってくる。
「きゃぁぁぁ!!」
叫んだ女性は顔を押さえながら倒れた。
一瞬、顔が崩れたように見えた。
「おじさん、走って!」
子供が長四郎の手をつかんで引っ張る。
言われた通りに長四郎は走り始めた。
後ろをちらりと振り返ると顔が靄がかったように崩れた女性がゆっくり歩いているのが見えた。
無我夢中で走る中、気が付いた事があった。
逃げている、方向。
子供は逃げる人間達とは反対方向に走っている。
そしてたどり着いたのは、観光客のめっきり減ってしまった船の停泊所。
待合室で長四郎は腰を下ろした。
全力疾走で体が酸素を求めている。
「はぁ……はぁ……」
子供も同じだった。
「…島民と、逃げる方向が違ったな。」
息の整ったところで、長四郎が言った。
「たぶん、あっちは海岸です……もしくは、昔逃げ込んだ人が助かった場所に向かったのかと。」
「昔…?」
子供の言った言葉に長四郎は引っ掛かった。
「昔も、無苦の日(この日)があったらしいです。……その時は洞窟の入りくんだところに逃げて生き延びた人がいたみたいです。」
子供はやけに大人びた言葉遣いで説明した。
「じゃあ……」
「もしかしたら、助からないかもしれない……。」
子供が呟いた。
「あの地下から上がってきた女性は誰か知っているか?」
長四郎は気になっていたことを聞いた。
この子供は、それすらも知っているだろうと長四郎の何かが告げていたから。
「……灰原朔夜さんです。」
子供は悲しそうに、その答えを述べた。
―灰原。
その単語を聞いた瞬間、長四郎は灰原耀のさまざまな犯罪の意味がわかった気がした。
たぶん、それが正解なのだ。
話をしていたら、待合室の壁に付いていた鏡に、あの女性が写る。
「っ!」
子供はどこから出したのか、狐の面を強制的に長四郎に付けた。
「な…!?」
一気に狭くなる視界。
「走ってください、早く!」
立ち上がって、引っ張られるままに長四郎は再び走り出す。
朔夜という女性は歩いているのに追い付かれてしまいそうな感じを受けた。
船の警笛が鳴る。
出港の合図だ。
子供は離れ始めた船と島を繋ぐ橋まで走ると、子供は思いきり長四郎に突っ込んで体で突き飛ばした。
勢いで長四郎は船の甲板に叩き付けられる。
「っ……おい!」
一瞬息が詰まり、むせてから長四郎は狐の面を外して叫んだ。
子供はやはり不器用に、さらに悲しそうな笑みを浮かべて手を振った。
眼帯をしていた筈の片目は違う色をたたえていた。
長四郎が自分の指先を見ると、その子供の眼帯が絡まっている。
どうやら、突き飛ばされたときに引っ掛かって取れてしまったらしい。
朔夜が子供の近くまで来て、子供は長四郎からその人に向き直り………、
その場に倒れた。
朔夜は船を見たが島からは出られないのか、方向を変えて歩き出す。
***
船はどんどん島から離れてゆく。
あの子供は俺を助けてくれた。
万が一、"咲かない"ように面まで付けて。
長四郎は思い出したことがあった。
流歌の母親、小夜歌が言った言葉。
『あの子を連れて行けたらよかった』
長四郎がそれは誰か?と尋ねたら、小夜歌は『狐の面を持った眼帯の子』だと言っていた。
まさか……
結局、灰原は見付けられなかった。しかし、きっと島にいた。
この勘は間違いじゃない。
この島はどうなってしまうのだろう。
咲いた島民達はどうなるのだろう。
長四郎は狐の面を片手に持ったまま水平線に沈んでゆく島にそんな疑問を抱えていた。
***
「、ということがあったんだ。」
長四郎は長い長い話を終えた。
「そうだったんですか…」
長四郎の傍らでずっとそれを聞いていた女性が呟く。
目線の先には狐の面がかけられていた。
「あき、どう思う?」
「?」
怪訝な顔で彼女は長四郎の言葉を待つ。
「どうして…あの子は俺を助けたんだろうな?」
普通、パニックに陥れば人間というものは自分の事しか考えられなくなる。
「わかりません。………けど、」
あきは言葉を切った。
「?」
「けど、あたしは長さんを助けてくれたその子に感謝してます。」
その言葉に、長四郎はふ、と笑いを溢した。
「同じだな。」
俺も、感謝している。