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気の向くままに、イメージのままに、曲を聴きながら、携帯で書いたりしたものとか。 玉砕は覚悟のうち。
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※激しく捏造、若干ネタバレ、やっぱり主風なのでご注意ください。












今日は、長鳴神社でお祭りがある。
一緒に行く相手として思い浮かんだ親友は"用事がある"と夏休み前に言っていたのを思い出した。
次に浮かんだ人は、暇そうだけど忙しそう、なのにあまりそういうところに行かなさそうな人。
ともかく電話してみると、3コールを聞く前に"もしもし"と少しぼんやりとした声がした。
「あ、あの、・・今日、忙しいですか?」
もう予定があって忙しかったらどうしようと心配で、言葉が蛇のしっぽみたいになってしまう。
『忙しくない。』
その返答に思わず"よかった"と声が出てしまう。
「今日の夜、長鳴神社で夏祭りがあるんです。・・・・もし良ければ、一緒に行きませんか?」
人を誘ったことは、数えるくらいしかない。
まして、男の子は一度もないと記憶している。
『行く。』
「良かった、・・・じゃあ、夜に。」
夜が今から待ち遠しくなった。

***

浴衣が上手に着れなくて、メールで先に長鳴神社に行ってもらう事にした。
浴衣を着ていくことをまだ彼には言っていないので"少し遅くなる"としか打たなかった。
外は人で一杯で、影時間なんて無いかのよう。
来年はコロちゃんも来れるかな?
そう言えば、アイギスは来てるのかな?
とりとめのない考えを巡らせつつ、ぼんやりした彼を見つけた。
「おまたせしました。」
彼はいつもと変わらない服。来年は浴衣を彼にも着てもらおう。
「じゃあ、行こう。」
これから始まる時間に思いをはせながら、彼の言葉に頷いた。
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※激しく捏造、若干ネタバレ、やっぱり主風なのでご注意ください。












夏休み真っ盛りの日、携帯電話が鳴った。
友近か、エリザベスかと思って携帯を開くと、ちょっと意外な名前が表示されていた。
通話ボタンを押すと、頼りになるのに頼りない声と繋がった。
『あ、あの、・・今日、忙しいですか?』
今日一番の電話。予定はない。
「忙しくない。」
そう答えると、小さく、"よかった"と言う声が聞こえた気がした。
『今日の夜、長鳴神社で夏祭りがあるんです。・・・・もし良ければ、一緒に行きませんか?』
昨日の夜、順平がそのことを言っていたことを思い出した。
断る理由など、勿論無い。
「行く。」
『良かった、・・・じゃあ、夜に。』
時間になるまで、今日は寮にいよう。

***

待ち合わせは、長鳴神社になった。
『少し遅くなるから、先に行っていてください。』というメールが来たからである。

死んでしまった神主さんは、このお祭りをどこかで見ているだろうか?
来年はコロマルも来れるかな?
アイギスはどこにいるんだろう?

とりとめのない考え事をしていると、目の前に影が出来た。
「おまたせしました。」
目の前の彼女は、浴衣姿だった。遅くなってしまった理由はこれだろうか?
「じゃあ、行こう。」
そう言うと、ひまわりの浴衣に身を包んだ彼女は楽しそうに頷いた。
・地面に花が咲いた
(雨の日だけの花畑)

パラパラ、パラパラ。
化学繊維の布に跳ねる、雨粒の音。
時折―ボツッという音がするのは、大きな雨粒が当たっているからだろう。

イヤホンからは何の音もしない。運悪く、MP3プレーヤーの充電が切れてしまった。しかし、それでもイヤホンをつけたままにしているのは、まだ自分と世界を隔離してしまう癖が抜けていないからだろう。
ポロニアンモール駅に入り、傘を閉じる。びちゃびちゃと傘に残っていた水を少し振って地面に落とし、改札をくぐる。
ホームでぼーっとモノレールを待っていると、ふと、自分の名前が呼ばれた様な気がした。
気がした。というのはあまりちゃんと聞こえなかったからであるのだが、イヤホンを取って振り返るとやはり呼ばれたのだと理解した。

そこには、よく知ってる人―山岸風花が立っていて、
「あの、良かったら、一緒に帰りませんか?」
おずおずと聞いてきたので、頷くと、彼女は花が咲いたみたいな笑顔を浮かべた。

駅員の声がした後にホームに滑り込んできたモノレールに乗ってから、言葉を交すことがお互い上手くないので沈黙が破れずに窓を眺めていると、
「あれ、見てください。」
彼女が窓に指をくっつけながら指差した先は、ただの人混み。
言いたいことが分からず、首を傾げると、
「人の差している傘、ここから見ると地面に花が咲いたみたいに見えませんか?」
言われれば、確にそう見える。
赤、白、青……色とりどりの傘の色。それはまるで……
「花畑、みたいだね。」
発した言葉に嬉しそうに彼女は笑う。
「夏紀ちゃんも同じ事、言ってました。」
その時の事を思い出しているのか、彼女は楽しそうだ。
「夏紀ちゃんが"雨の日は好きじゃない"って言うので話したら、葉瀬君と全く同じ事を言ってました。」
さらに楽しそうに、いつもより沢山笑顔を浮かべている彼女に相槌を打ちながら、話す。
あまりにも楽しそうだから、それが伝染して自分も楽しくなる。
こんなに人と話すことなんてあまりなかったから、ここに来てからそういう機会が少しずつ増えてきた。

そんなこんなで寮のある駅に着いて、改札を抜ける。
傘を開いて外に出れば、また聞こえる雨音。
「僕らも、花だね。」
「そうですね。あ、そういえば葉瀬君、雨の日は好きですか?」
彼女はくすぐったそうに笑いながら、尋ねてきた。
その問いに頷いて肯定してから、
「雨の音も好きだけど、もっと好きになった。」
笑いかけて、二人で笑って、寮まで雨音を聞きながら歩いた。



少しだけ、ストーリーのネタバレを含んでいるので、読む際にはご注意ください。







―彼は、何故、ペルソナを使うのだろう。

最初は、岳羽ゆかりを助ける為に。
それから、桐条美鶴に頼まれて部に入り。
日々、シャドウを倒して……

彼女は自分の意思だった。
部に入り、仲間たちのサポートをして……

***

耳に響く音。
常備している音楽プレーヤーから流れる曲。
目を閉じて、周りと自分を隔離する。

"何の為に戦ってるんですか!"
それでも脳内に響いてくる、激怒した時のゆかりの言葉。

翼はラウンジで一人、考えていた。
自分は、一体何故、戦っているのだろうか。

適性があったから?
力(ペルソナ)が使えたから?
頼まれたから?

考えれば考えるだけ、答えは形を失っていく。

いつまでそうしていたか、翼には分からない。
だが、そんな彼の意識を現実に引き戻すように誰かが彼の肩を叩いた。

翼が目を開けると、山岸風花が心配そうな目をしていた。
「大丈夫ですか?…ここで寝てしまうと風邪引いちゃいますよ?」
翼がイヤホンを外したのを確認した風花が優しい声音で言う。
「わざわざ、ごめん。」
「き、気にしないでください。」
翼がそう言うと、風花は首をぶんぶんと横に振る。
「ちょっと考え事、してた。」
「考え事…?」
「さっきの岳羽さんの言葉。」
風花のオウム返しの言葉に翼は頷いた。
「山岸さんは?」
「え、…私、ですか?……私は皆さんの役に立ちたくて…。」
唐突な質問だったが、風花は素直に答えてくれる。
「そっか。」
此処に戻ってきた事も、戦う事も、リーダーになったのだって、全部。
その言葉に、瞳に、悲しそうな色が宿っていることに彼女は気が付いた。
微量すぎて本人ですら気が付かない程でも。
「まだ隠れているだけなんだと思います。」
だから、風花は言う。
「きっと、早いか遅いかだけなんです。」
彼は、そうだといいな。と言って、似たように、でもちょっと下手に笑った。
それに釣られて風花も笑う。
彼女は人を元気付ける事ができたのも、嬉しかったから。

「あ、もうこんな時間っ。……リーダー、おやすみなさい。」
時計を見て、慌てて彼女は自室へと駆けていった。
「おやすみ。」
翼はもう姿の見えない背中にそう呟いて、部屋に戻って行った。


※これは『GOD EATER』のネタバレと捏造を含んじゃったりします。
あらかじめご容赦ください。









アナグラの一角に位置する病室。
そこに二人、新型の神機使いがいた。
一人は、コードネームKieiことジェミ。
もう一人は、入院中のアリサ。

ジェミはたびたびアリサの所に訪問していた。
サクヤに頼まれたと言うこともあるのだろうが、彼なりの心配でもあるようだ。
「あの、聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」
ベッドの上のアリサが訪ねる。
ジェミは首を傾げて、彼女の言葉を待った。
「そのヘッドホン、何か聞いてるわけでも無いのにいつも肌身離さずつけてますよね?・・・大切な物ですか?」
彼女の問にジェミは首を縦に振ると、ヘッドホンを外してアリサに着けてあげた。
「・・・これ、・・集音器・・・?」
アリサは自分の頭に響く音の違いに戸惑いつつ言う。
「昔に、アラガミにやられたときにちょっとね。」
曖昧に笑ったジェミの目は、少し違う色をしていた。
アリサがそれ以上言葉を発せずにいると、
「みんなには、内緒。」
そう言って小指を彼女の目の前に出す。
きょとん。とした顔のアリサの小指を引っ張り出して、一言。
「約束」
まるで子供みたいな行動。
思わず彼女から笑みがこぼれた。
それを終えると彼はさっきとは違う、ちゃんとした笑顔でアリサに笑いかけて、ヘッドホンを再びつけて、
「じゃぁ、またあとで。」
そう言い残して病室を後にした。

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楽な方向に流れやすい。
勉強は嫌い。
音楽を聴いてる事や寝てたりゲームしたりする事に幸せを感じている。

連載は挫折しやすい事を知り、短編をざかざかと書こうと決め、チマチマ更新予定。
リア友に教えちゃったから、あんまり変なのは載せないようにしてる。
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