気の向くままに、イメージのままに、曲を聴きながら、携帯で書いたりしたものとか。
玉砕は覚悟のうち。
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昨日からずっと聞いてる。
確実に50回は超えてる。もはや中毒。
なんて言ったらいいのか、とにかく深い曲。
解釈は人それぞれだから、一概には言えない。
表面ではそれでも、中身はもっともっと手の届かないとこにあるような気がする。
そんな感じ。
まず、モンブランでも買ってから考えてみるのもいいかもしれない。
最近、GUMI熱がぱない。だいたいボーカロイド全般は好きだが、特化してリンとGUMIが好き。声質が好き。低音レンもすさまじい。
なんか、もっとちゃんとした、物を出したいと思うのだが、自分にはそんな光るセンスありません。
でも無性に何かやってみたい。
※これは『GOD EATER』のネタバレと捏造を含んじゃったりします。
あらかじめご容赦ください。
アナグラの一角に位置する病室。
そこに二人、新型の神機使いがいた。
一人は、コードネームKieiことジェミ。
もう一人は、入院中のアリサ。
ジェミはたびたびアリサの所に訪問していた。
サクヤに頼まれたと言うこともあるのだろうが、彼なりの心配でもあるようだ。
「あの、聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」
ベッドの上のアリサが訪ねる。
ジェミは首を傾げて、彼女の言葉を待った。
「そのヘッドホン、何か聞いてるわけでも無いのにいつも肌身離さずつけてますよね?・・・大切な物ですか?」
彼女の問にジェミは首を縦に振ると、ヘッドホンを外してアリサに着けてあげた。
「・・・これ、・・集音器・・・?」
アリサは自分の頭に響く音の違いに戸惑いつつ言う。
「昔に、アラガミにやられたときにちょっとね。」
曖昧に笑ったジェミの目は、少し違う色をしていた。
アリサがそれ以上言葉を発せずにいると、
「みんなには、内緒。」
そう言って小指を彼女の目の前に出す。
きょとん。とした顔のアリサの小指を引っ張り出して、一言。
「約束」
まるで子供みたいな行動。
思わず彼女から笑みがこぼれた。
それを終えると彼はさっきとは違う、ちゃんとした笑顔でアリサに笑いかけて、ヘッドホンを再びつけて、
「じゃぁ、またあとで。」
そう言い残して病室を後にした。
あらかじめご容赦ください。
アナグラの一角に位置する病室。
そこに二人、新型の神機使いがいた。
一人は、コードネームKieiことジェミ。
もう一人は、入院中のアリサ。
ジェミはたびたびアリサの所に訪問していた。
サクヤに頼まれたと言うこともあるのだろうが、彼なりの心配でもあるようだ。
「あの、聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」
ベッドの上のアリサが訪ねる。
ジェミは首を傾げて、彼女の言葉を待った。
「そのヘッドホン、何か聞いてるわけでも無いのにいつも肌身離さずつけてますよね?・・・大切な物ですか?」
彼女の問にジェミは首を縦に振ると、ヘッドホンを外してアリサに着けてあげた。
「・・・これ、・・集音器・・・?」
アリサは自分の頭に響く音の違いに戸惑いつつ言う。
「昔に、アラガミにやられたときにちょっとね。」
曖昧に笑ったジェミの目は、少し違う色をしていた。
アリサがそれ以上言葉を発せずにいると、
「みんなには、内緒。」
そう言って小指を彼女の目の前に出す。
きょとん。とした顔のアリサの小指を引っ張り出して、一言。
「約束」
まるで子供みたいな行動。
思わず彼女から笑みがこぼれた。
それを終えると彼はさっきとは違う、ちゃんとした笑顔でアリサに笑いかけて、ヘッドホンを再びつけて、
「じゃぁ、またあとで。」
そう言い残して病室を後にした。
※この話はPSPo2のネタバレと捏造を大いにしています。
読む際にはご注意ください。
リトルウィング。
エミリア達が所属する軍事会社。
そのとある依頼から、始まった。
***
「……保護対象がSEED事変症候群(シンドローム)だったりしたら大変ね…」
ウルスラが依頼内容に頭を抱えた。
「SEED事変症候群?」
エミリアが首を傾げる。
「SEED事変症候群っていうのは、SEED事変が原因の疾患の事よ。記憶喪失とか…精神的なものが多いみたい。」
「へぇー……」
ウルスラの説明にエミリアが感心する。
「それから、症状の一例として原生生物をSEEDやSEEDフォームに誤認しやすいらしいの。そうなったら錯乱状態になって攻撃してくる事もあるわ。……だから、気を付けてね。」
ウルスラの注意を受けてからエミリアとルイは依頼をこなしに出かけた。
***
依頼は問題無く終了した。
保護対象者は確かにSEED事変症候群だったが、依頼人に渡された催眠薬を使ってお互い傷付かずに帰還したのだ。
「三年前の傷痕がこういう形で残ってる人も居るんだね……」
悲しそうに、エミリアは呟いた。
「……。」
「ルイ?」
エミリアは隣で反応がないルイを呼んだ。
「え、何?」
ふと我に返ったらしくルイが答えた。
「どうかした?」
「いや……ちょっとね。」
曖昧な返事だったが、彼女はそれ以上聞くことはなかった。
それから数日……
ルイの部屋に、エミリアがいた。
別にクラウチから避難してきた訳ではなく、普通に遊びに来たのだが、ルイが部屋に居なかったので勝手に待っているようだ。
部屋に入る事自体はルイも了承しているので、特に問題はない。
ベッドに座ってぼーっと辺りを見回していると、棚からはみ出ている一冊の本がエミリアの目にとまった。
「ん?…なんだろ。」
エミリアはそれを何気無く手に取って、開いた。
「あ……」
『日記……ですね。』
ミカが口をはさむ。
本ではなく、日記帳だったそれは二人の出会った海底レリクスの事から始まってミカの事、エミリアのパートナーになった事、トニオやリィナ達とインヘルト社の依頼をこなした事、目が覚めたユートとルミアで任務をした後にエミリアの誕生日パーティーをした事、失踪者の捜索やシズルとの再会、予定変更で共同VR稼動実験、それから、エミリアの家出の事。
全てが事こまかに、時折絵も描かれていてもはや日記というより、記録に近い。
「エミリア?」
突然開いたドアとかけられたその声にエミリアが振り向くと、ルイが立っていた。
彼の目線が、彼女の手元に落ちる。
「…あ、えっと……ごめん。日記だとは知らなくて……」
申し訳無さそうに、エミリアは謝った。
ルイは何も言わないで手を彼女の頭に置いて撫でた。
「……なんで、怒んないの?」
エミリアはキョトン顔で聞いたが、
「?」
ルイは首を傾げた。
「いや……普通、こーいうのって見られたら怒るでしょ。」
「とくに見られたくないようなものは……」
『ルイは絵が上手なんですね。』
ミカがにこにこ笑いながら言った。
「あ……」
ルイ本人が絵を描いていたことを忘れていたらしく、エミリアの手の中の日記をぱたん、と閉じた。
『でも、どちらかと言うと記録に近いようですが……?』
ミカも日記にしては異常な事細かさが気になっていたらしい。
「……もう、忘れたくないんだ。」
エミリアから手を退けてルイは言った。
『それでは……、』
その先の言葉がわかった彼はちょっと悲しそうに笑う。
「今日の依頼で助けた人と同じ、SEED事変症候群みたい。」
「そんな……。」
エミリアの顔が一気に曇る。
「でも、原生生物もSEEDフォームも見て平気だから、あまり重くはないと思う。」
大丈夫。とルイはエミリアに言う。
『…思い出そうとは思わなかったのですか?』
「昔はね。…でも、ここの生活を続けるうちに過去よりも今が大切になった。」
「……正直、あんたがそんな大変だったなんて思わなかった。……ごめん。」
エミリアがもう一度謝る。
「気にしなくていいよ。……正直、思い出そうとしてないから。」
衝撃発言にエミリアは返す言葉が見付からない様子。
『それはどうして…?』
代わりにミカが聞いた。
「エミリアも、クラウチさんも、チェルシーもウルスラさんも…リトルウィングの皆が『家族』みたいだから、かな。もちろん、ミカも。」
『…!』
花が咲いたみたいな笑顔をミカが浮かべる。
「あー、うー……ルイ。」
「?」
「その……あんたもあたしの家族、だからね?」
エミリアのその言葉にルイが微笑う。
それからすぐに何かを思い出したような顔をした。
「エミリア、僕に何か用事だったんだよね?」
「あっ!………ごめん、度忘れした。」
『ふふっ……』
ミカが笑い声を洩らす。
「ミ、ミカ。笑わないでよ。」
エミリアが恥ずかしそうに怒った。
―こんなに楽しい今を、今度はなくしませんように。
……守れるように。
そんなやりとりを見ながら、ルイはぼんやりとこう思っていた。
読む際にはご注意ください。
リトルウィング。
エミリア達が所属する軍事会社。
そのとある依頼から、始まった。
***
「……保護対象がSEED事変症候群(シンドローム)だったりしたら大変ね…」
ウルスラが依頼内容に頭を抱えた。
「SEED事変症候群?」
エミリアが首を傾げる。
「SEED事変症候群っていうのは、SEED事変が原因の疾患の事よ。記憶喪失とか…精神的なものが多いみたい。」
「へぇー……」
ウルスラの説明にエミリアが感心する。
「それから、症状の一例として原生生物をSEEDやSEEDフォームに誤認しやすいらしいの。そうなったら錯乱状態になって攻撃してくる事もあるわ。……だから、気を付けてね。」
ウルスラの注意を受けてからエミリアとルイは依頼をこなしに出かけた。
***
依頼は問題無く終了した。
保護対象者は確かにSEED事変症候群だったが、依頼人に渡された催眠薬を使ってお互い傷付かずに帰還したのだ。
「三年前の傷痕がこういう形で残ってる人も居るんだね……」
悲しそうに、エミリアは呟いた。
「……。」
「ルイ?」
エミリアは隣で反応がないルイを呼んだ。
「え、何?」
ふと我に返ったらしくルイが答えた。
「どうかした?」
「いや……ちょっとね。」
曖昧な返事だったが、彼女はそれ以上聞くことはなかった。
それから数日……
ルイの部屋に、エミリアがいた。
別にクラウチから避難してきた訳ではなく、普通に遊びに来たのだが、ルイが部屋に居なかったので勝手に待っているようだ。
部屋に入る事自体はルイも了承しているので、特に問題はない。
ベッドに座ってぼーっと辺りを見回していると、棚からはみ出ている一冊の本がエミリアの目にとまった。
「ん?…なんだろ。」
エミリアはそれを何気無く手に取って、開いた。
「あ……」
『日記……ですね。』
ミカが口をはさむ。
本ではなく、日記帳だったそれは二人の出会った海底レリクスの事から始まってミカの事、エミリアのパートナーになった事、トニオやリィナ達とインヘルト社の依頼をこなした事、目が覚めたユートとルミアで任務をした後にエミリアの誕生日パーティーをした事、失踪者の捜索やシズルとの再会、予定変更で共同VR稼動実験、それから、エミリアの家出の事。
全てが事こまかに、時折絵も描かれていてもはや日記というより、記録に近い。
「エミリア?」
突然開いたドアとかけられたその声にエミリアが振り向くと、ルイが立っていた。
彼の目線が、彼女の手元に落ちる。
「…あ、えっと……ごめん。日記だとは知らなくて……」
申し訳無さそうに、エミリアは謝った。
ルイは何も言わないで手を彼女の頭に置いて撫でた。
「……なんで、怒んないの?」
エミリアはキョトン顔で聞いたが、
「?」
ルイは首を傾げた。
「いや……普通、こーいうのって見られたら怒るでしょ。」
「とくに見られたくないようなものは……」
『ルイは絵が上手なんですね。』
ミカがにこにこ笑いながら言った。
「あ……」
ルイ本人が絵を描いていたことを忘れていたらしく、エミリアの手の中の日記をぱたん、と閉じた。
『でも、どちらかと言うと記録に近いようですが……?』
ミカも日記にしては異常な事細かさが気になっていたらしい。
「……もう、忘れたくないんだ。」
エミリアから手を退けてルイは言った。
『それでは……、』
その先の言葉がわかった彼はちょっと悲しそうに笑う。
「今日の依頼で助けた人と同じ、SEED事変症候群みたい。」
「そんな……。」
エミリアの顔が一気に曇る。
「でも、原生生物もSEEDフォームも見て平気だから、あまり重くはないと思う。」
大丈夫。とルイはエミリアに言う。
『…思い出そうとは思わなかったのですか?』
「昔はね。…でも、ここの生活を続けるうちに過去よりも今が大切になった。」
「……正直、あんたがそんな大変だったなんて思わなかった。……ごめん。」
エミリアがもう一度謝る。
「気にしなくていいよ。……正直、思い出そうとしてないから。」
衝撃発言にエミリアは返す言葉が見付からない様子。
『それはどうして…?』
代わりにミカが聞いた。
「エミリアも、クラウチさんも、チェルシーもウルスラさんも…リトルウィングの皆が『家族』みたいだから、かな。もちろん、ミカも。」
『…!』
花が咲いたみたいな笑顔をミカが浮かべる。
「あー、うー……ルイ。」
「?」
「その……あんたもあたしの家族、だからね?」
エミリアのその言葉にルイが微笑う。
それからすぐに何かを思い出したような顔をした。
「エミリア、僕に何か用事だったんだよね?」
「あっ!………ごめん、度忘れした。」
『ふふっ……』
ミカが笑い声を洩らす。
「ミ、ミカ。笑わないでよ。」
エミリアが恥ずかしそうに怒った。
―こんなに楽しい今を、今度はなくしませんように。
……守れるように。
そんなやりとりを見ながら、ルイはぼんやりとこう思っていた。
大きな瓶。
そこに溜る、透明な水。
溜っては減って、
減っては溜る。
それを繰り返し、繰り返し。
決して瓶は一杯にはならなかったし、空っぽになることもなかった。
けれど、ある日から
水が瓶を溢れることや瓶が空っぽになることが現れ始めた。
次第に増えて行く回数。
やがて、瓶に皹が出来た。
皹は広がって、広がって。
ついに瓶は割れてしまった。
割れてしまったその瓶は、元の形には戻れなかった。
そこに溜る、透明な水。
溜っては減って、
減っては溜る。
それを繰り返し、繰り返し。
決して瓶は一杯にはならなかったし、空っぽになることもなかった。
けれど、ある日から
水が瓶を溢れることや瓶が空っぽになることが現れ始めた。
次第に増えて行く回数。
やがて、瓶に皹が出来た。
皹は広がって、広がって。
ついに瓶は割れてしまった。
割れてしまったその瓶は、元の形には戻れなかった。